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1994 年度 実績報告書

有限群のカルタン行列とその固有値

研究課題

研究課題/領域番号 06640023
研究機関東京農工大学

研究代表者

和田 倶幸  東京農工大学, 工学部, 助教授 (30134795)

研究分担者 前田 博信  東京農工大学, 工学部, 助教授 (50173711)
間下 克哉  東京農工大学, 工学部, 助教授 (50157187)
横手 一郎  東京農工大学, 工学部, 教授 (60021888)
小松 啓一  東京農工大学, 農学部, 助教授 (80092550)
田代 俶章  東京農工大学, 農学部, 教授 (00014928)
キーワード有限群 / 表現 / モジュラー表現 / ブロック / カルタン行列 / ペロン・フロベニウス固有値 / ディフェクト群 / ブラウア-予想
研究概要

Gを有限群,標数をP>0の代数的閉体F上の群環をFGとし、そのblockをB,Bのdetect groupをDとする。Bに属する既約FG-加群の個数をl(B)とする。BのCartan行列CのPerron-Frobenius固有値についていくつかの事実を調べてきたが,今年度は残された問題のうち次の結果を得た。
1.Pの評価がblockに関する量で言い表すことがうまくできなかったが,次の事実を発見した。
H:Gの部分群,bをHのblockとし,bのCartan行列をC,そのPerron-Frobenius固有値をPとする。
(1)P≦l(b)P・max__<1≦i≦l(B)>{βi/ai}
(2)P≦l(B)P・max__<1≦i≦l(b)>{αi/bi} ここでai,bi,αi,βiはB,bに附随するある行列の第i行和と第i列の最大成分を表す。
(1)から良く知られた不等式P≦max__<1≦i≦l(B)>{ui/fi}等を得る。
2.Brauer予想“k(B)≦1D1"はGがP-可解のときもまだ示されていない。l(B)≦k(B)だから、Brauer予想が正しければl(B)≦1D1も成立つはずであるが,これもGがP-可解のときすら分っていない。
予想:GがP-可解のときl(B)^2≦Σ__<i.j>cig 但しC=(Cij)
が成り立てば固有値Pを経由してl(B)≦1D1が言える。予測が,GがP-closedのときに成立すればよいことを示し,いくつかのP-closedな群で予想が成立することを確かめた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 和田倶幸: "Alperin予想" 群論とその周辺シンポジウム報告集. 167-177 (1993)

  • [文献書誌] K.Komatsu and F.Kawamoto: "Normal basis and Z_p-extensions" J.Algebra. 163. 335-347 (1994)

  • [文献書誌] K.Komatsu: "Modular construction of normal basis" J.Math.Soc.Japan. 46. 235-243 (1994)

  • [文献書誌] K.Komatsu: "Normal basis and Greenberg′s conjecture" Math.Ann.300. 157-163 (1994)

  • [文献書誌] K.Masimo: "Stability of some minimal submanifolds in compact simple Lie groups" Proc.of the Topology and Geometry Reserch Center. 5. 45-71 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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