フーリエ解析は広い応用面をもっているが各研究分担者は当初の研究目的に従って積極的な活動を行った。すなわち、代表者は直交級数の収束問題、フーリエ級数による連続関数の近似問題の研究を継続すると共に、整数論の探求を進め、離散数学への応用拡大を意図する分担者国吉とトポロジーの研究とともに、スペクトル解析の経済理論への応用を進める分担者岩田と協力してフーリエ級数のより広い応用方面への研究を進めた。 研究分野が多方面に関係するため、関係資料の収集、研究打合せのため関係分野のシンポシューム、研究会、分科会への出席を積極的に行った。 また、関係図書の充実のための予算も計画通り執行した。 当グループの研究者数が少ないことがあり、また研究者の所属する機関が多少不便な場所にあり、関係研究者との接触が十分でないこと等があって研究成果の発表には至らなかったが、基本的な目的は達せられており論文作成の準備も進んでおるので当初の目的の大部分は達せられるいる。
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