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1994 年度 実績報告書

リニアコライダーにおける素粒子物理

研究課題

研究課題/領域番号 06640369
研究機関東北大学

研究代表者

日笠 健一  東北大学, 理学部, 助教授 (20208739)

研究分担者 隅野 行成  東北大学, 理学部, 助手 (80260412)
研究概要

1.超対称模型に関しては,スカラークォークがクォークとフォティーノに崩壊する崩壊確率に対するQCD補正を計算した。この崩壊確率は,微細構造定数と超対称性によって関係づけられているが,この関数はQCD補正によって変更を受け,超対称性のソフトな破れの効果があらわれることを見出した。特に,グルノ-イが重い場合には,対数的に大きな補正があらわれる。この結果は論文にまとめ,現在投稿中である。
2.ヒッグス粒子の物理については,ヒッグスが4つのフェルミオンに崩壊する幅を求めた。これが特に重要になるのは電荷2をもつヒッグス粒子の場合で,この崩壊が主要モードになる場合があり,従来の探索ではこの場合を見落としていることがわかった。この結果は論文として発表した。
3.トップの物理に関しては,しきい値付近での全断面積,トップの運動量分布,および前方後法非対称性の実験データからトップの質量,トップの崩壊幅,ならびにQCD結合定数をどれだけ精度よく決定できるかを現実的なシュミレーションを用いて決定した。この結果は論文として公表された。
4.WW散乱に関しては,反応e^+e^-→W^+W^-における終状態相互作用の効果を評価するため,S行列の方法と,カイラル・ラグランジアンの方法の2つを用いて現在調べているところである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Asaka: "Four-fermion decay of Higgs bosons" Physics Letters B. 345. 36-41 (1995)

  • [文献書誌] Y.Sumino: "Review on Physics e^+e^-→tt^^- near Threshold" Acta Physica Polonica B. 25. 1837-1855 (1994)

  • [文献書誌] K.Fujii: "Physics at tt^^- threshold in e^+e^- collisions" Physical Review D. 50. 4341-4362 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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