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1994 年度 実績報告書

チベット空気シャワーアレーによるknee領域の宇宙線全粒子強度の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06640374
研究機関宇都宮大学

研究代表者

堀田 直己  宇都宮大学, 教育学部, 助手 (60157039)

研究分担者 太田 周  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (30008023)
キーワード一次宇宙線強度 / 空気シャワー / ニ-領域
研究概要

現有ワークステーションの増強によって、実験データと直接比較できる観測条件を込みにした空気シャワーのシミュレーションを行ない、1)一次宇宙線を、組成によらず100%捉えられるエネルギー領域の選定方法の確立、2)対象とするエネルギー領域全体に共通な有効面積の選定方法およびイベント選択基準の選定方法の確立、3)直接観測量からの一次宇宙線エネルギーを推定する方法の確立、4)一次宇宙線の組成比による、エネルギー決定誤差の推定、を行なってきた。
すでに部分の実験データを上記で確立した方法に基づき解析し、knee領域のエネルギースペクトルのプレリミナリな結果を得ており、国際会議で報告した。
上記の研究から、1)地上高度での同種の観測では、空気シャワーの頻度が組成比に強く依存し、また空気シャワーの発達の変動が大きいため、空気シャワー・サイズから10^<15>eV領域の一次宇宙線の全強度スペクトルを求めることが原理的に不可能であること、2)羊八井高度では、天頂角約25度以下という制限内で、^*10^<14>-〜10^<17>eV領域の一次宇宙線がつくる空気シャワーのサイズが組成によらずほぼ等しく、エネルギーのみによって決まること、およびその発達の変動が小さく、一次宇宙線のエネルギーがほぼ20%の誤差で決定できること、などの知見を得ている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Amenomori: "Primary Cosmic Rays at the "Knee" Energy Region Observed with the Tibet Air Shower Array" INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON COSMIC RAY PHYSICS IN TIBET. (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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