研究概要 |
1.恒星内部におけるニュートリノ過程の研究 (1)最近10年以上にわたって当研究室において研究してきた諸ニュートリノ過程の総合評価を行った論文“Neutrino Energy Loss in Stellar Interiors. VII. Pair, Photo-, Plasma, Bremsstrahlung, and Recombination Neutrino Process"がAstrophysical Journal asupplement Seriesに公表された。 (2)上記論文の詳細な数値データと計算プログラムが米国天文学会CD-ROM集に収録、公表された。 (3)プラズマニュートリノ過程におけるBraaten-Segel近似の精度を詳細に評価した論文を完成し、Astrophysical Journalに投稿した。 2.太陽ニュートリノ物理の研究 (1)今年から稼働予定のSNO Sudbury Neutrino Observatory)における太陽ニュートリノ観測に必要不可欠なニュートリノ-重陽子散乱(ν_e+d→e^-+p+pおよびν_i+d→ν_i+p+n)の散乱断面積を数値計算した。 (2)また、(1)で求めた数値計算の結果を観測またはシミュレーションで使い易くするために、それらを内挿する解析的な表式を求めた。その結果を“Neutrino-Deuteron Reaction Cross Sections for the Solar Neutrino Energies"という論文にまとめ投稿準備中である。
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