研究概要 |
今年度は、先ず、この実験で使用する液体アルゴン・カロリメータの同位元素弁別能を明らかにするために、1GeV/nのNa,Fe,Ni,Laイオンによるシュミレーションを行なった。また、先に予備実験としてGSIで行なった比較的軽い粒子に対する実験の解析の一部を、昨年9月、UCLAで行なわれた液体検出器の会合でシュミレーションの結果と共に発表した。今年度は、GSIで^<58>Niイオンの照射実験が初め昨年の7月にパラサイト実験として予定されていたが、GSI側の都合によりその実施は12月上旬となった。イオンのエネルギーは主実験の希望で650MeV/nとなったが、^<58>Niイオンの直接照射実験は、好条件の下に実験を終了したが、そのfragmentsに対する実験は、バックグラウンドに対してなかなか良い測定条件が得られず苦労したが、一応有意義なデータを得ることが出来た。目下、そのデータを解析中である。
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