量子重力および弦理論における非摂動効果

1994 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 06640420
• 研究機関: 高エネルギー物理学研究所
• 研究代表者: 川合 光 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 教授 (80211176)
• キーワード: 弦理論 / 量子重力 / 非摂動効果 / ストリングの場 / 真空の構造 / ダイナミカル単体分割 / 複素構造 / 数値計算

研究概要

弦理論および量子重力を構成的に定義し、例えば格子ゲージ理論におけるように、いろいろな物理量が少くとも原理的には可能な数値計算によって求まるようにすることを目指して、種々の手法を開発し、非摂動効果を解析した。具体例としては、私共のグループによってすすめられているストリングの場の理論をさらに発展させ、種々の真空の構造がみえやすいようにすることができた。また、ストリングをダイナミカル単体分割の連続極限としてとらえる見分をさらに発展させて、ダイナミカル単体分割された面上に複素構造を直接定義することに成功した。

研究成果

• [文献書誌] M.Ikehara,N.Ishibashi,H.Kawai,T.Mogami,R.Nakayama,N.Sasakura: "Srring field theory in the temporal gamge" Phys.Rev.D. 50. 7467-7478 (1994)
• [文献書誌] M.Fukuma,N.Ishibashi,H.Kawai,M.Ninomiya: "Two-dimeusional quautum gravity in temporal gauge" Nucl.Phys.B. 427. 139-157 (1994)
• [文献書誌] T.Aida,Y.Kitazawa,H.Kawai,M.Ninomiya: "Conformal invarlancl and veuormalization group in quantuw grcvity" Nucl.Phys.B. 427. 158-180 (1994)
• [文献書誌] M.Ishibashi,H.Kawai: "String fiels theovy of C【less than or equal】1 noucritical s " Phys.Lett.B. 322. 67-78 (1994)