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1995 年度 実績報告書

ウランモノプニクタイト及びモノカルコゲナイドに於けるf電子の局在・非局在の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06640464
研究機関東北大学

研究代表者

落合 明  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (90183772)

キーワードウランモノプニクタイト / ウランモノカルコゲナイド / ド・ハ-ス-ファン・アルフェン効果 / 5f電子
研究概要

今年度の高品質単結晶育成に関する進展は下記のとうりである。
1.USbはさらに高品質な試料が育成された。
2.UAsに関しては初めてブリッジマン法で単結晶の育成に成功した。
3.USbの参照系であるThSbは、素材の金属Thの純化を行うことにより高品質の単結晶が得られた。
4.ウランモノカルコゲナイドはUSからUTeまですべての試料の単結晶化にブリッジマン法を適用して成功した。
今年度の新たな測定成果は下記のとうりである。
1.USbのド・ハ-ス効果の実験はより低温でなされ、二種類の楕円体型フェルミ面及び球形のフェルミ面がより明確に確認された。また、最近音響ド・ハ-ス効果からもこれらのフェルミ面が観測された。高圧の中性子散乱からは、高圧下で生じた新しい相の磁気構造が調べられた。
2.UAsの電気抵抗測定の結果は報告されているものとかなり異なり、試料依存性があることが判明した。
3.ThSbの残留抵抗比は従来報告されているものとに比して1桁近く良くなっていた。なお、ド・ハ-ス効果の実験は現在進行中である。
4.ウランモノカルコゲナイドに関してはX線磁気散乱に続いて磁気コンプトン散乱の実験がなされ、UTeの5f電子は予想以上に広がった軌道を持つことが判明した。なお、残りのUS及びUSeについても現在実験が進行中である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] A. Ochiai: "Transport properties and specific heat of UTe and USb" Physica B. 199&200. 616-618 (1994)

  • [文献書誌] K. Suzuki: "Preparation of actinide compounds in the Ohami facility" J. Alloys Comp.213/214. 178-184 (1994)

  • [文献書誌] A. Ochiai: "Transport properties of USb and UTe" SCI. REP. RITV. A40. 5-7 (1994)

  • [文献書誌] A. Ochiai: "De Haas-van Alphen effect in USb" Physica B. 206&207. 789-791 (1995)

  • [文献書誌] T. Suzuki: "Anomalous physical properties of the low carrier concentration state in f-electron system" Physica B. 206&207. 771-779 (1995)

  • [文献書誌] E. Hotta: "Purification of USb and its de Haas-van Alphen effect" J. Alloys Comp.219. 252-255 (1995)

  • [文献書誌] M. Ito: "X-ray magnetic form factor of UTe" J. Phys. Soc. Jpn.64. 2333-2337 (1995)

  • [文献書誌] H. Sakurai: "The magnetic Comptor profile of UTe" J. Phys. Condens. Matter. 7. L599-L604 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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