数値解析は基本的にモンテカルロシミュレーションがその主な手段として計画されており、平成6年度は、計算機環境の整備としてワークステーションを導入した。これは総合的な利便性を考慮して設置されたものである。この機器上でモード解析の為のプログラムが開発された。シミュレーション技術そのものは以前からの蓄積があるので、解析の効率化を念頭において調整された。また、予備的な結果を踏まえてプログラムの最適化が行なわれた。 解析のプログラムは概ね良好に働いているが、期待されるクラスターの構造を明らかにする為には計算精度を向上させる必要があり、シミュレーションの効率をあげる研究がなされ、概ねその技術が完成されている。また、予備的な結果から、局在クラスターが温度低下とともにそのサイズを大きくする傾向がみられ、定性的にはこれが異常長緩和と深く関係していることが確かめられた。
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