• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

回転水槽実験による半球規模の惑星波動の力学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06640563
研究機関東海大学

研究代表者

須田 不二夫  東海大学, 教養学部, 教授 (50138640)

研究分担者 新田 尚  東海大学, 教養学部, 教授 (30256185)
キーワード惑星流体力学 / 惑星波動 / 波動-平均流相互作用 / 非線形力学系 / 回転水槽実験 / 極渦 / 成層圏突然昇温 / 自然循環ループ
研究概要

1.理論的アプローチ
スケール・アナリシスに基づいて,我々の実験装置に現れる惑星波動の伝播特性と,その振幅が小さい場合についての帯状平均流加速・減速特性が明らかになった.これにより,以下の室内実験的アプローチと数値実験的アプローチを比較検討する基礎が整った.
2.室内実験的アプローチ
主に昨年度実施した北半球規模の極渦反転室内実験のデータ解析を行い,初期の西風極渦が反転し東風極渦に変化する過程を分析した.その結果,低緯度帯で励起された惑星波動の極向き伝播およびその反射に伴って,極渦反転が引き起こされることがわかった.
3.数値実験的アプローチ
室内実験と良く似た状況を,球面バロトロピック・モデルの渦度強制問題として定式化し,広範囲のパラメータ領域で数値実験を行った.そして,室内実験の極渦反転現象を再現するのみならず,詳細な力学的分析を行った.その結果,その極渦反転過程における物質輸送・混合との関連が明らかになった.
4.不安定波動について
半球規模の傾圧不安定波動の研究については,昨年度報告以上に進展させる余裕はなかった.しかし,その基礎的な面をバック・アップする目的で視線循環ループ内での不安定振動に関する実験を行い数値モデルとの比較をしてそのモデルの有効性を確認することができた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fujio SUDA: "The Steady-State, Transient and Stability Behavior of a Rectangular Natural Convection Loop" The 4th World Conference on Experimental Heat Transfer, Hluid Mechanics and Thermodynamics (1997). (発表予定). (1997)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi