研究概要 |
1.野外調査 (1)秋田県男鹿市五里合盆地 (2)北海道釧路〜知床地区 (3)秋田県八郎潟・象潟 (4)名古屋市臨港地域 (5)佐賀市佐賀平地 (6)沖縄県大東島 以上6地区の後氷期の地形・第4紀地質の概調査を実施,特に縄文海進で形成された地形,特に砂丘・低地・入江・潟・湖沼の分布と堆積物に視点を置いて調査。 2.室内での分析 野外調査で採集した試料のうち、五里合盆地・八郎潟,及び以前に採集した秋田県象潟の試料について花粉分析及び一部については珪藻分析を実施し,花粉分析では古気候を、珪藻分析では水質環境を夫々解析し、古環境の復元を行なった。特に、後氷期の始まりの寒冷気候,中期(縄文前半)の温暖気候,後期の温和な気候と云う一連の気候変化を海水準変動の関係が明らかとなった地区もある。その中で,五里合盆地については論文にし,公表した。象潟については公表すべく、総括中である。 3.今後の計画 第1年目に採取された各地の試料を,今後,花粉分析・珪藻分析・同位体分析・C^<14>年代測定等を実施する予定である。
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