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1994 年度 実績報告書

深海底鉱物資源の成因的分類と分布

研究課題

研究課題/領域番号 06640622
研究機関鹿児島大学

研究代表者

志賀 美英  鹿児島大学, 教養部, 教授 (50154191)

研究分担者 根建 心具  鹿児島大学, 教養部, 教授 (10107849)
上野 宏共  鹿児島大学, 教養部, 教授 (50004354)
キーワード深海底鉱物資源 / 海底熱水鉱床 / 中央海嶺系 / 島弧海溝系 / ホットスポット系 / 分類 / 分布 / 形態
研究概要

平成6年度は、深海底鉱物資源のうち海底熱水鉱床に関する研究を行った。
研究は当初の計画どおり進展した。すなわち、海底熱水鉱床に関する約200編の文献を収集し、発見の位置、海底地質、海底地形、産状、鉱物種、調査国機関、調査船名等の項目について調べ、一覧表を作成した。そして、それらを地質学的位置付けの違いや鉱物・鉱床形態の違いなどにより分類した。最後に、それらを海底地形図上にプロットし、精度の高い分布図を作成した。
この研究によって、海底熱水鉱床の分布や分類に関して多くの新しい知見が得られ、資源地質学会(平成6年6月、東京)及び三鉱学会(平成6年10月、松本)において学会発表を行った。海底熱水鉱床は中央海嶺系、島弧海溝系、及びホットスポット系に分布する。金属鉱物種の違いによって硫化物型、酸化物型、及び硫化物一酸化物混合型鉱床に分類され、混合型が多い。硫化物型鉱床はさらに銅-亜鉛-鉛型とヒ素-アンチモン-水銀型とに、酸化物型はマンガン型と鉄型とに細分される。また海底熱水鉱床に産出する鉱物は硫化物、酸化物、硫酸塩鉱物、シリカ鉱物、粘土鉱物、炭酸塩鉱物が主体であり、これらの鉱物と鉱床型との関係も明らかになった。銅-亜鉛-鉛型鉱床は塊状やチムニ-の形態をなし(噴出口近くに固まる傾向がある)、マンガン型や鉄型鉱床はmoundやmetalliferous sedimentの形態をなす(広く分散する傾向がある)等、鉱床に型と形態との関係も明らかになった。
以上のような成果は今後の海底熱水鉱床調査の基礎的資料として利用できるであろう。
平成7年度は、当初の計画どおり、主としてマンガン団塊に関する研究を行なう。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 志賀 美英: "海底熱水鉱床の分布と分類" 鹿児島県地学会誌. 70. 43-44 (1994)

  • [文献書誌] 志賀 美英: "海底熱水鉱床における鉱床型と脈石鉱物との関係" 三鉱学会講演要旨集. 47 (1994)

  • [文献書誌] 志賀 美英: "国連海洋法条約1994年11月16日発効-深海底鉱物資源の開発が可能になる" 資源地質. 44. 221-223 (1994)

  • [文献書誌] 志賀 美英: "国連海洋法条約の発効と深海底鉱物資源問題" 資源地質. 44. 281 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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