研究概要 |
(1) CH_3NH_3MX_3 (M=Sn,Pb ; X=CL,Br,I)におけるSn,Br,I K-edge EXAFS及びPb L_m-edge EXAFSの測定を、高エネルギー物理学研究所(KEK)の放射光を利用して行った。測定温度範囲は20-300Kで、CH_3NH_3MX_3の各固相における金属及びハロゲンの周りの局所構造を決定した。得られた結果は、平成7年度分子構造総合討論会で発表するとともに、現在、Photon Factory Activity Report (KEK)と欧文誌Zeitschrift fur Naturforschungへの投稿を準備している。 (2) (CH_3)_3NCH_2CH_3X (X=I,BF_4),(CH_3CH_2)_3NHBF_4について^1H,^<19>F,^<14>N NMR,X線構造解析を行い、構造相転移に関わる分子運動の変化、構造の変化などを調べた。結果の一部は欧文誌Journal of Molecular StructureとBerichte der Bunsen-Gesellschaft fur Physikalische Chmieに発表した。 (3) アルカリ金属をドープしたフラーレン化合物の超伝導体転移点付近における熱振動の異常性をEXAFSの測定より見いだした。得られた結果の一部は、欧文誌Physica C及びFullerene Science Technologyに発表した。 (4) CH_3NH_3IのI K-edge EXAFSと単結晶X線構造解析を行いI^-イオンの周りの局所構造の温度変化と異方性温度因子をもとめた。得られた結果はPhoton Factory Activity Report (KEK)とZeitschrift fur Naturforschungに発表した。
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