研究概要 |
本年度の研究実施計画の目標は以下のようにほぼ達成できたと考えている。 1)試料導入系の銅パイプを改良して試料室の温度を測定できるようにした。 その結果加熱時間を短縮でき、測定に必要な試料の量も節約でき、これまで試料は200mgくらい必要であったが、約半分で間に合うようになった。 2)核酸塩基は融点が300℃以上であるが、シトシン、チオシトシン、ウラシル、チオウラシルについて測定できた。その結果、光電子スペクトルの解釈にはケト-エノール互変異性体を考えなければならないとの知見を得た。 3)キラル分子の合成と光電子スペクトルによる分子構造の解析としての計画としては、1,2,4-ブタントリオール誘導体の10種類を取り上げ測定と解析を行い、学会発表を行った。 4)MOドライバーを購入して、各種測定スペクトルをパソコンに保存してデータバンク化することが出来るようになった。 5)これらの結果を研究成果報告書にまとめた。
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