研究課題/領域番号 |
06640667
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理化学
|
研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
尾崎 裕 城西大学, 理学部, 助教授 (40152475)
|
研究分担者 |
紺野 東一 城西大学, 理学部, 助手 (40077988)
堀合 公威 城西大学, 理学部, 講師 (10077935)
上原 博通 城西大学, 理学部, 教授 (80160208)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
キーワード | 分子会合体 / 赤外分光 / ダイオードレーザー分光 / ピックアップ法 / 分子動力学計算 |
研究概要 |
いろいろな形状をしたArクラスターを用意し、その振動運動を分子動力学法でシミュレートした。その結果、球形に近い形状のクラスターでは主としてブリージング振動だけが励起されるのに対して、非球形のクラスターでは四重変形振動の励起もかなりの強度で観測された。この四重変形振動の励起は、主慣性モーメントから求めたクラスターの球形度と密接に関連があることが解った。一方、非球形のAr_<30>を励起をシミュレートしたところ、フーリエ変換で得られた振動スペクトル中に3つの強いピークが現れた。このうちのひとつはクラスター全体の折れ曲がり振動に帰属された。 ピックアップ法によるアルゴンクラスターとCO_2分子の分子交換反応を質量分析法によって調べた。生成物を質量分析したところ、二成分クラスター、Ar_mCO_2、がクラスターと標的分子の衝突による分子交換反応によって生成することが見出だされた。反応断面積と反応で放出されるアルゴン原子の数を測定し、結果を分子動力学計算の結果と比較すると、ほぼ一致することが解った。 ピックアップ法による(CO_2)_nクラスターとCH_3OHの分子交換反応を質量分析法で調べた。また、ダイオードレーザーを用いて二量体の振動回転スペクトルの測定装置を組立て(CO_2)_2の振動回転スペクトルを測定した。スペクトル中のピークはクラスターを含んだジェット中にCH_3OHを導入すると消失し、(CO_2)_2がピックアップ法により減少することが解った。
|