研究概要 |
1)単分散球状リン酸アルミニウムを、硝酸酸性下硝酸アルミニウムとリン酸二水素ナトリウムとを反応させ。、100℃で19時間熟成することによって調製することに成功した。 2)カルシウムヒドロキシアパタイトを生成する際に、添加するリン酸水溶液の量によって生成する棒状粒子の大きさを長軸で25nmから105nmまで変化させコントロールできることがわかった。 3)FeCl_3-HCl混合溶液を100℃で熟成する際にアミンを添加することによって球状、立方状、ダイヤモンド型、双球状型等様々な形態を持つ単分散ヘマタイトの調製に成功した。 4)カルシウムヒドロキシアパタイトのCaイオンの一部をMgイオンに置換した、単分散性の高いカルシウムマグネシウムヒドロキシアパタイトの合成に成功した。Mgは50mol%まで交換可能であることがわかった。 5)4)と同様に、BaとSrイオンをカチオンとするバリウムストロンチウムヒドロキシアパタイトの合成に成功した。BaとSrイオンは0-100mol%の幅広い混合領域で調製出来る事を見いだした。 一方、神鳥と石川で担当している自動気体吸着装置の改良も完成し、測定に移る準備を行っているところである。正確な測定が出来ることが確認されたなら、すぐにも上記1)-3)の粒子について測定を行ない、粒子の特性を明らかにする予定である。なお、粒子のキャラクタリゼイションは改良した自動気体吸着装置の他にXRD,DTA-TG,SEM,TEM,XPS等で行う予定である。 以下に平成7年度の研究分担を記しておく。 1)単分散金属リン酸塩の合成とそれらへの種々の気体分子の吸着(神鳥) 2)単分散アパタイトの合成とそれらへの種々の気体分子の吸着(安川) 3)単分散酸化鉄粒子の合成とそれらへの種々の気体分子の吸着(石川)
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