• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

単為生殖系サソリ個体群内の個体変異

研究課題

研究課題/領域番号 06640893
研究種目

一般研究(C)

研究機関筑波大学

研究代表者

牧岡 俊樹  筑波大学, 生物科学系, 教授 (60015584)

キーワードヤエヤマサソリ / 胎生 / 雌性産生軍為生殖 / 減数分裂 / 遺伝的変異
研究概要

1994年(第1年目)7月に西表島で約300のヤエヤマサソリ雌成体および各齢期の若虫を採集した.これらを実験室内で約28℃で個別飼育し,そのうち約40の雌成体が合計約800の若虫を出産した.これらの若虫も同条件で個別飼育され,各齢期ごと,また長い齢期ではその前・中・後期ごとの代表例を固定保存し,櫛状器の歯数などの個体ごとおよび齢期ごとの変異が記録された.この他にもまた途中で死ぬものもあり,1995年3月8日現在,約480 個体を飼育中で,最も早い個体は6齢(成体または亜成体)に達しているが,まだ次の妊娠の徴候の見られるものはない.
また出産後の雌や新たに成体になった雌の,次の妊娠直前の卵巣を摘出し,卵母細胞の減数分裂の過程を組織学的に観察し,減数分裂像および第一,第二極体を確認し,卵母細胞では減数第二分裂まで進行することがわかった.また減数分裂期の染色体をエア-ドライ法で観察し,第一分裂中期の二価染色体を観察した.この観察に用いるノ-カバー型対物レンズの購入の直前に,主として使用してきたオリンパスの顕微鏡が故障したため,購入品をオリンパス製からニコン製に変更し,別に現有するニコン製の顕微鏡に装着して使用した.
この後は半減した染色体数の回復の過程を明らかにし,表現型の遺伝的変異の起因を解明することが残された課題である.

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi