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1994 年度 実績報告書

全反射減衰法を用いたLB超薄膜の評価と機能

研究課題

研究課題/領域番号 06650008
研究機関新潟大学

研究代表者

金子 双男  新潟大学, 工学部, 教授 (20016695)

研究分担者 加藤 景三  新潟大学, 工学部, 助教授 (00194811)
小林 敏志  新潟大学, 工学部, 教授 (30018626)
キーワード全反射減衰法 / LB膜 / プリズム / 金属 / LB膜構造 / アラキジン酸LB膜 / スピロピランLB膜 / スクアリリウムLB膜 / 光異性化
研究概要

新機能・高機能なデバイス開発に向けて分子オーダーのLB超薄膜が注目されている。LB超薄膜の構造と機能は、密接に関係しており、この関係を明らかにすることが極めて重要であるが、LB膜はナノ・メートルオーダのため評価は容易でなく、高感度な評価技術の適用が望まれている。そこで、種々のLB超薄膜に可視光を用いた全反射減衰(ATR)法を適用し、LB超薄膜の構造や超薄膜の光機能を高精度に評価した。
1、アルミニューム(Al)上のアラキジン酸LB膜のATR特性
プリズム/Al薄膜/LB膜構造でについてATR特性を調べ、この構造においてもATR特性が測定可能なことと、Al上のLB膜の秩序構造は銀上よりも優れていることを明らかにした。
2、スクアリリウムLB膜のATR特性
強い光吸収を示すスクアリリウム色素(SQ)LB膜のATR特性を詳しく調べた。SQLB膜のATR特性はSQ色素分子の配向とその会合体、さらに層数にも強く依存し、異方性を考慮して計算した特性と良い一致を示した。
3、スピロピランLB膜のATR特性
光異性化を示すスピロピラン(SP)LB膜のATR特性をSQの異性化及び層構造変化にに対応して調べた。その結果、SPLB膜のATR特性は光異性化や構造変化に対応して変化しており、ATR特性の制御に光異性化が適用できると考える。
これらの特性は光信号制御デバイス等への応用が可能と考える。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 新保一成: "シアニン色素吸着LB膜における電気伝導及び熱刺激電流特性" 電気学会論文誌A. 116(掲載決定). (1995)

  • [文献書誌] 大口寿史: "金属薄膜上のスピロピランLB膜のATR特性" 1995春季応物講演会. 30a-ZS-5(発表予定). (1995)

  • [文献書誌] Syosaku Honda.: "Attenuated Total Reflection Properties in LB Ultrathin Films on Silver Thin Films" Mag.-Elect.Int.Symp.,Nagano,Japan. 10BpI-5. 241-244 (1995)

  • [文献書誌] 本多章作: "アルミニウム薄膜上のLB膜のATR測定" 1994,55回応物秋季講演予稿集. 19p-G-6. 983- (1994)

  • [文献書誌] 本多章作: "LB超薄膜の構造とATR特性" 通信学会 有機エレクトロニクス研究会. OME94. 25-30 (1994)

  • [文献書誌] Futao Kaneko: "Anormalous Conduction Currents and TSCs in LB Films Adsorbing Dyes" ICPADM'94,IEEE,Brisbane,Australia. 1. 201-204 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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