研究概要 |
一方向CFRP積層板のDCB試験片を用いて、ΔK一定条件で疲労き裂伝ぱ試験を行い,以下の結論を得た。 大気中 (1)層間き裂伝ぱ速度は一定で,繰返し数依存である。 (2)層間き裂伝ぱ速度は,試験温度を低温から高温に変化させても変化しないが,高温から低温に変化させると大きく低下する。 (3)層内き裂伝ぱも繰返し数依存であり,試験温度に依存する。また,き裂の進展とともに低下する。 (4)同一ΔKに対するき裂伝ぱ速度は,層間き裂のほうが層内き裂よりも大きい。 水中 (1)層内き裂,層間き裂とともに,き裂伝ぱ速度はき裂の成長とともに低下し,試験温度の高いほうがき裂伝ぱ速度が速い。 (2)水中における実験開始直後のき裂伝ぱ速度は,荷重繰返し速度が遅いほど速い。 (3)水中における実験開始直後のき裂伝ぱ速度は,長時間水中浸漬の影響を受けないが,き裂の成長によるき裂伝ぱ速度の低下は,長時間浸漬材のほうが小さい。
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