研究概要 |
本年度の研究は、単石および多石ドレッサでツル-イング後のビトリファイドボンドWA砥石に、合成樹脂を研磨剤としたスラリー(合成樹脂研磨剤と研削液の混合液)を低圧力(約3.2MPa)の圧縮空気により噴射して砥粒切れ刃の調整(ブラストコンディショニング)を行い、砥粒切れ刃の形成状態を観察しながら、ブラストコンディショニングの効果と最適ブラスト条件を摸索した。 (1)ブラストコンディショニングの効果 平面研削盤に取り付けたビトリファイドボンドWA砥石を単石ドレッサおよび多石ドレッサ(エ-スドレッサ)でツル-イング後、合成樹脂(フジソフトFS♯180)を研磨剤としてブラストコンディショニングを適用した。ブラスト前後の砥石作業面を購入したマイクロスコープで約200倍に拡大して観察した結果、ブラストコンディショニングにより一個の砥粒内の多くの箇所がへき壊し、多数の微小切れ刃が形成されていることが確認された。 (2)ブラストコンディショニングの条件 ブラストコンディショニングの条件は、合成樹脂研磨剤の体積濃度10%、圧縮空気圧3,2Mpaでブラスト時間を30s、20s、10sと変化させた。ブラスト時間が最短の10sにおいても(1)に述べた効果が明確に確認できた。結合剤の砥粒保持力に対するダメ-ジを考えると、ブラスト時間は短いほど望ましい。
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