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1995 年度 実績報告書

SEM内摩擦実験によるセラミックスの摩耗の微視的機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06650159
研究機関山形大学

研究代表者

堀切川 一男  山形大学, 工学部, 助教授 (60173605)

キーワードセラミックス / トライボロジー / 摩耗 / 摩耗率 / 摩耗機構
研究概要

平成7年度の研究目的は、各種構造用セラミックスの摩耗実験を行い,微視的摩耗形態の種類とそれらの機構を明らかにし,最終的に耐摩耗摺動部材としてのセラミックスの使用基準を確立することにある.本研究で得られた成果は,以下の通りである.
1.セラミックスの微視的摩耗形態は,見かけの接触域での脆性破壊に起因する激しい摩耗である"flake formation",真実接触域の脆性破壊に起因する摩耗である"powder formation",極めてマイルドな摩耗である"ploughing"の3形態に文類することができる。
2.flake formationの発生条件は,新しい無次元数Sc(=Pmax(Rmax)^<1/2>/K_<IC>)を用いて表わすことができる.ここで,Pmaxはヘルツの最大接触圧力,Rmaxは最大あらさ,K_<IC>は破壊靱性である.
3.powder formationの発生条件は,新しい無次元数Sc^*(=Hv(Rmax)^<1/2>/K_<IC>)を用いて表わすことができる.ここで,Hvはビッカース硬さ,Rmaxは最大あらさ,K_<IC>は破壊靱性である.
4.上記1〜3の結果をもとに,セラミックスの摩耗率を予測可能な摩耗式を導き,これにより耐摩耗摺動部材としてのセラミックスの使用基準が明確に示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Kitsunai and K.Hokkirigawa: "Transitions of Microscopic Wear Mode of Silicon Carbide Coatings by Chemical Vapor Deposition during Repeated Sliding Observed in a Scanning Electron Microscope Tribosystem" Wear. 185. 9-15 (1995)

  • [文献書誌] T.Kato,K.Hokkirigawa,T.Fukuda and J.Takahashi: "The Analysis of Wear Mechanisms of Hard Films Coated on Aluminium Alloys by Using a CCD Microscope Tribosystem" Proc. Int. Tribology Conf.(印刷中).

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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