研究概要 |
ターボ機械内部における動静翼干渉と,それによる回転圧力場の形成を明らかにするため,単段遠心ポンプを供試体として内部の非定常圧力分布の測定を行った。 今年度は,実験装置の設計,製造,組立および調整を主目的とし, 1.供試ポンプを改造し,内部に圧力測定孔を配置するとともに,ガイドベーン枚数が可変の構造とした。 2.流量および圧力の測定ができる水循環ループを配管し,その中に供試ポンプを据え付けた。 3.圧力測定用のデータ収録装置を,マイクロコンピューターをベースとして構築した。あわせて,圧力センサー類の校正を行った。 以上の実験設備が完成した後,ポンプを運転して動静翼干渉を起こさせ,圧力変動を測定して機器が正常に作動することを確認した。 以上の予備実験が完了した後,今年度はガードベーンがない最も単純なケースに着目して,ポンプ内各部における変動圧力の測定をおこなった。得られたデータについて,現在解析を進めている。
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