研究概要 |
差分法による三次元コンピュータ・プログラムを作成し,多孔質体の微細構造内の流動の詳細を捕らえるべく一連の直接数値シミュレーションを実施した。以前、実施した二次元計算結果との比較・検討を通して,三次元計算結果を空間平均し求めた透過率は二次元のそれを良く一致する;予測される透過率は特定の構造体モデルの幾何学性に依らず代表寸法と気孔率のみの関数となる;三次元モデルは二次元モデルで表現しえない多孔質体慣性効果の関数依存性をうまく表現しうるものもその絶対値は実験値の1/3程度と低めに予測される;等の知見を得た。 多孔質体慣性項の絶対値が低目に見積もられる点についてはさらなる検討を要する。構造体の規則性を緩和した新しい三次元モデルによる計算の実施を考えている。
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