研究課題/領域番号 |
06650257
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
村瀬 英一 九州大学, 工学部, 助教授 (60150504)
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研究分担者 |
川野 英昭 九州大学, 工学部, 助手 (30037915)
花田 邦彦 九州大学, 工学部, 助手 (30037874)
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キーワード | 点火 / ラジカル発光 / パルスジェット点火 / 希薄混合気 / 内燃機関 |
研究概要 |
購入した直流安定化電源と光電子増倍管並びにOHに対する全誘電体干渉フィルタ(透過波長306nm、半値幅15nm)によるラジカル発光計測システムを製作し、まずガスバーナーによるOHの発光を計測して、システムの妥当性を検討した。その結果、当初サイドオン型の光電子増倍管を採用したが、その性能からヘッドオン型に変更した。また光電子増倍管の出力を増大するアンプもその出力特性を考えて、最適のものを製作した。それらの結果、OHに対しては満足できるシステムが完成したと考えられる。 次に、層流伝ぱ火炎での測定を行った。その結果火災通過時におけるOHラジカル発光の変化がうまく捕らえられることが確認された。さらにパスルジェットイグナイタから噴出するジェットに対してOHラジカルの計測を行った。実験は、純粋にオアルスジェットイグナイタから噴出するジェットのラジカル発光を測定するために、燃焼室に空気のみを充填して行った。測定位置の位置分解能を上げるために、燃焼室側壁の観測窓にゴムのシートを貼り、測定点に対応する場所に直径2mmの穴をあけ、他の場所からの光を遮断した。その結果かなり良い位置の分解能が得られたと思うが、今後光学系の検討を加えて、さらに分解能を上げる必要があると思われる。実験では、静電探針によるイオンの測定も同時に行った。その結果、パルスジェット内のOHラジカルの発光の分布、およびイオン電流との相対的な関係が明らかになった。
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