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1995 年度 実績報告書

溶融炭酸塩型燃料電池の構成材料の熱物性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06650266
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

長坂 雄次  慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (40129573)

キーワード燃料電池 / 熱物性 / 溶融炭酸塩 / 温度伝導率 / 強制レイリー散乱法 / 高温融体
研究概要

本研究では,溶融炭酸塩の温度伝導率測定を目標として,加熱源にCO_2レーザーを用いた強制レイリー散乱法を適用し,測定装置の開発および誤差要因の検討を行い,溶融炭酸塩の測定を試みた。昨年度の成果に引き続き,本年度の成果は以下のようにまとめられる。
(1)高温で溶融炭酸の腐食に耐えうる光学セル材料について実験的検討を加えた結果,サファイアガラス,MgO単結晶,ZrO_2単結晶が使用可能なことが明らかとなった。
(2)昨年度の2元系共晶塩の測定に引き続き,以下の3種類の単塩について測定を行った。Li_2CO_3 : 1070〜1355K, Na_2CO_3 : 1163〜1300K, K_2CO_3 : 1225〜1445K。温度伝導率の測定値の再現性は±10〜15%であった。
(3)今回の測定結果と従来のデータと比較したところ,絶対値および温度依存性ともに小さい結果が得られた。特にその絶対値については,従来のデータは今回に比べて2倍以上も大きく,高温における対流やふく射による誤差が非常に大きかったことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T. Ibata: "Experimental Study of the Thermal Diffusivity of Molten Carbonates by the Forced Rayleigh Scattering Method with CO_2 Laser" Proc. 4th Asian Thermophysical Properties Conference. 85-88 (1995)

  • [文献書誌] 茨田高志: "CO_2レーザーを用いた強制レイリー散乱法の研究(第4報,溶融炭酸塩の測定)" 第32回日本伝熱シンポジウム講演論文集. 771-772 (1995)

  • [文献書誌] 大坪誠司: "CO_2レーザーを用いた強制レイリー散乱法の研究(第5報,溶融Li_2CO_3およびNa_2CO_3の測定)" 第33回日本伝熱シンポジウム講演論文集. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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