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1994 年度 実績報告書

軟粘小物体を主対象とした進行波型フィーディング・マイクロメカニズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 06650298
研究機関富山大学

研究代表者

小泉 邦雄  富山大学, 工学部, 教授 (60019776)

研究分担者 笹木 亮  富山大学, 工学部, 助手 (00262501)
佐々木 基文  富山大学, 工学部, 助教授 (00019217)
キーワード自動組立システム / 微細部品 / フィーダ / だ円振動子 / 進行波
研究概要

超薄箔あるいは軟粘性素材,およびこれらから成る微細部品の自動加工・組立システムでは,ハンドリングや給送時に素材・部品を傷つけないことが最大の必要条件である。このためには対象物自らを給送する能動的な状態を作り出すことが望ましい。本研究では,振動を利用してこれを実現する。楕円振動子を並列に並べて,互いの位相をずらせて振動させる。この上面にフィード面となる薄膜を貼り,発生させた進行波で対象物を給送する。
本年度得られた主な成果は,次のとおりである。
1.振動子上半分は,軸対称の最低次モードがフィード動作に適している。
2.実用上,振動子下半分の固有振動数が高くなるように設定して,それに合わせて上半分のそれを下げる構造に設計する必要がある。
3.フィード面下面への付加慣性は,フィード動作としての有効な作用が弱い。
4.上半分振動子の駆動部材としては,両側縦部材はもちろん下部材も実用の可能性が高い。
5.フィード面に貼る薄膜を強伸縮性とすることで波形の歪みを大きくして,波面でのプッシュおよびポケット作用を強める。また弱伸縮性とすることでホッピンング作用を強める。
6.フィード面幅30mm,振動子上半分幅5mm,すきま1mm,素子数16のフィーダ試作機を設計・製作した。
7.現有の光点追尾式変位計(ZIMMER 100B/II)に交換レンズ(ZIMMER 100‐005)を取り付け,検出変位信号を変換ボード(コンタックAD12-8R(98))を介してパソコンに取り込み,試作振動子の振動特性を測定した。測定結果は理論解析とよく一致し,試作機製作に際しての留意すべき事項およびさらなる解析に対する方向が明確になった。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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