研究課題/領域番号 |
06650337
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
三木 一郎 明治大学, 理工学部, 教授 (20130833)
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研究分担者 |
久保田 寿夫 明治大学, 理工学部, 講師 (10170036)
松瀬 貢規 明治大学, 理工学部, 教授 (40061999)
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キーワード | ベクトル制御 / 特性算定 / 誘導機の電気的定数 / 定数のチューニング |
研究概要 |
昨年度、誘導機ベクトル制御系の初期定数を自動的に求めることのできる手法(チューニング手法)を新しく開発したが、この手法について評価を得るために追加試験を種々行い、電気学会に投稿した。投稿結果はまだ確定していない。また、これと並行して研究実施計画に基づき、チューニングにより得られた誘導機定数とJEC-37準拠法により得られた定数を用いた各種実験を行い、その結果を考察し電気学会回転機研究会で発表した。 これまでの実験結果を整理すると、負荷特性算定においてやはりJEC-37準拠法による定数を用いた場合の方が精度が良く、チューニングによる定数を用いたときには電動機の定格出力付近までしか精度が保証されなかった。しかし、チューニング時の信号を変えることにより一部の定数がJEC-37準拠法による定数値に近づくことが確認された。両者の定数値に比較的大きな相違が見られたのは誘導機の二次抵抗と一次、二次の漏れリアクタンスである。しかし、漏れリアクタンスについてはこれもチューニング時の試験条件により変化するため、今後さらに検討を要する。JIC-37準拠法では、拘束試験時の電圧波形以外は正弦波であるが、チューニング時の誘導機の印加電圧、電流波形は非常に複雑な波形を示している。これは電圧、電流がインバータより供給されることおよび本チューニング手法自体に起因するものである。これらの影響については今後も引き続き検討を行う予定である。
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