• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

線形ブロック符号の逐次軟判定復号法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06650416
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

嵩 忠雄  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (50029378)

研究分担者 藤原 融  大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (70190098)
高田 豊雄  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (50216652)
山本 平一  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (40243357)
キーワードブロック符号 / 線形符号 / 連接符号 / 誤り解析 / 分解可能な符号 / closest coset復号法
研究概要

1.連接符号の復号特性の評価法について内部符号はViterbi復号,外部符号は代数的復号の連接符号の綿密な性能評価を以下の(1)-(3)の順に行なった.
(1)方法自体は一般性を持つが,計算の複雑度を念頭におく必要があるので,具体例として内部符号C_1は長さ64の3次RM符号から基底の2符号語を抜いて得られる情報点数40の符号,外部符号C_0はNASA標準のGF(2^8)の上の(255,223)RS符号を交錯数5で用いる方式を、BPSK変調,加法的白色ガウス雑音の仮定の下で評価する.
(2)内部符号の各8情報点からなる記号について,記号誤り率を評価するために,SN比の低い所は模擬で,模擬が困難となるSN比の領域をunion上界で求めた.上界計算のために、C_1の重み分布のみでなく,各8情報点からなる記号と符号語の重みについての結合分布を求めた.線形ブロック符号の最尤復号器の最簡状態遷移図を利用して重み分布を求める方法を改良して,一般的に結合分布を求めるプログラムを作成した.
(3)外部符号で誤って復号した場合と復号に失敗してそのまま出力した場合それぞれについてビット誤り率のよい上界式を導出し,上記具体例の誤り制御系としての性能を評価した.
一般化closest coset復号法の適用条件について:一般に符号Cが部分符号C_1とC_2の直和で表されるとする.C_2の上位符号C^1_2があって,C_1+C^1_2(以下C^1と書く)の復号は,C自体の復号より簡単であるとき,CのC_1に関する成分の復号は,C^1の復号として行い,その復号結果u^^-を使ってC_2に関する成分をC_2+{u^^-}の復号として求める.この復号法が有効であるためには,C^1におけるC_1に関する成分間の最小距離がCの最小距離に等しいことが必要である.
(1)分解可能符号Cが与えられたとき,上記の距離条件を満すC^1_2が存在するか否かを判定し,存在するとき極大なC^1_2を求めるアルゴリズムの導出,( )逆に距離条件を満すC^1_2が存在するような分解可能符号の構成法の開発を行なった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tadao Kasami,et.al: "On Bit Error Probability of a Concaterated Coding Scheme" Proceeding of International Symposium on Information Theory and Its Applications 1994. 1. 1-6 (1994)

  • [文献書誌] Kouichi Yamashita,et.al: "An Upper Bound on Bit Error Probability of a Concatenated Code" 第17回情報理論とその応用シンポジウム予稿集. 1. 217-220 (1994)

  • [文献書誌] Kenichi Tomita,et.al: "An Improved Union Bound on the Block Error Probability for Clsest Coset Decoding" 第17回情報理論とその応用シンポジウム予稿集. 1. 361-364 (1994)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi