研究概要 |
1.1974-1992年間の気象雑音波観測記録合計約1万点を整理し,関連する気象データ2400日分を札幌気象台日観測原簿から選んでコピーをとった. 2.気象雑音波記録とそれに関連する気象データを結合して統計解析資料原表とするパソコンソフトを作り,2000個を目標としてフロッピ-に入力中である. 3.気象雑音波のスペクトル観測データをグラフ化し,イメージスキャナでフロッピ-に記録するため,当該装置本体とパソコン接続装置を購入,当該システムを組み立てて活性化させる作業を行ない,記録を実施中である. 4.気象雑音サウンドの声紋的特徴を識別して,それに対応する天気の推移をあてるエキスパートシステムを構成するため,パソコンに結合する音声認識ボードおよび付属装置を購入,パソコンに接続して活性化させるための作業を実施中である.過去に採取した気象雑音サウンド録音テープから,同じ天気に対応する記録を選りわけて,天気種別ごとにダビングして編集する作業も実施中である.それにより各種の天気に対応する雑音の特徴を集約した“標準辞書"を作成する. 5.大気圏で観測される電磁放射には火山活動や地震,人工によるものがある.それらの識別には,普段に発生している気象に関係する雑音波についての知識が必要である.既にそれは得られているが,反対に宇宙電波や地震波などの知識を得る要があるので,電気通信大学を訪問,研究者との情報交換を行ない,かつ長野県菅平の同大学電波観測所に行き,宇宙電波,地震波等の観測状況を視察した. 本年6月,米国CA州で開催されるURSI大会で研究状況を発表する.
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