政治情勢および納入業者の選定等の事情により主要設備備品の導入予定(8月末)が大幅に遅れて、11月になった。これにより必要設備(Indy他)の稼動は11月以降にずれ込んだ。したがってこの時点までに手元のパソコン画面を利用した容易なカラーグラフィックスクリーンの点画変換プログラムの作成から始めた。これは今後行う、より複雑なカラー画像解析のための技術的基礎とするものである。画像解析に点字プリンタプロッタがどの程度有効か、およびカラーの扱いはどのように行うべきか、といった基本的な手法の可能性を調べた。そしてパソコングラフィック画面の点画ハードコピー常駐型プログラムとして完成、フリーソフトとして一般公開した。さらにIndyシステム(OS:UNIX)を利用しての画像処理システムの構築に取り掛かり、現在までに基本調査と基本設計を行った。処理の流れは以下の通りである。 (入力)→(処理)→(出力) △←△← (入力)カラーイメージスキャナーおよびビデオカメラ (処理)各種画像解析処理、画像-凸点変換処理 (出力)点字プリンタプロッタ、レーザプリンタ+立体コピー機 またビデオカメラからの入力画像の精度と分解能などの性質、ウインドウシステム上でのプログラミング手法、点字プリンタプロッタとのインタフェースの整合性とプログラミング、イメージスキャナーとのインタフェースの整合性とプログラミング、画像解析手法の調査と獲得を行った。
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