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1995 年度 研究成果報告書概要

音響センサを用いた管のオンライン長さ計測及び異常モニタリングシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 06650471
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関山口大学

研究代表者

田中 正吾  山口大学, 工学部, 教授 (70108661)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
キーワード音響センサ / 配管形状計測 / 管長さ計測 / 音圧変動 / カルマンフィルタ / 知的計測 / 異常検知 / 反射波解析 / Monitoring System
研究概要

計測・制御光学の分野においては、水道・ガスの配管系における管の長さ計測を始めとして、長さの直接計測が困難な場合が非常に多い。この観点から本研究課題は、まず平成6年度、海上空港建設の際の軟弱地盤改良工事における鋼管内砂面沈下距離計測を取り上げた。この問題は、結局は両端が閉じた鋼管の長さ計測に帰着されるが、工事に際し管内空気の加圧、減圧が繰り返されるため管内に多量の水蒸気が発生し、光波による砂面までの距離計測が困難となる。そこで本研究では、まず管内に音響エネルギーが伝播した場合、管の長さに応じた定在波が速やかに生じることを念頭に、管内音圧変動を適切なダイナミクスモデルで表現した。そして、管端に設置した音響センサによる音圧観測方程式と組み合わせて、これらにカルマンフィルタを適用する「管の長さオンライン自動計測システム」を研究・開発した。これにより、0.3秒程度の音圧データで0〜0.5%の高精度なオンライン長さ計測が行われることとなった。
次に、平成7年度は、石油パイプラインや原子力発電プラント等を始めとする数多くの配管系における、腐食などによる穴あき箇所の検出や管内に詰まった異常物体の位置決定などを行う「管のオンライン異常モニタリングシステム」の研究・開発を行った。このため、鋼管内に音響信号を入力し、得られる反射波を解析することにより配管の形状計測ができるようにし、結果として正常時からの差異をみることにより異常が認識・検知できるようにしたものである。そのための基礎的なツールとして、送波器、受波器の入出力特性を解析し反射波モデルを作成することにより、受波器に得られる重畳した多くの反射波が互いに高精度に分離・識別できるような方式を開発・採用した。これらの一連の研究成果は、学会誌論文及び著書として広く公表して来た。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 田中正吾: "鋼管内音圧変動を利用した管の長さオンライン自動計測について" 計測自動制御学会論文集. 30. 1317-1324 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 田中正吾: "計測システム工学" 朝倉書店, 4 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] S.Tanaka and T.Yamasaki: "Automatic On-Line Measurement of Pipe-Length Based on Sensing of the Fluctuation of Inside Acoustic Pressure" Trans.of The Society of Instrument and Control Engineers. Vol.30, No.11. 1317-1324 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] S.Tanaka, R.Motomura and H.Yamashita: "Automatic Measurement of Pipe Length and Pattern by Use of Acoustic Sensor" Trans.of The Institute of Electrical Engineers of Japan. (to be appeared).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] S.Tanaka and M.Okamoto: "On-Line Measurement of Pipe Length Using Fluctuation of Acoustic Pressure in Pipe" Trans.of The Society of Instrument and Control Engineers. (to be appeared).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] S.Tanaka: Measurement Systems. Asakura Pub.Co., (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1997-03-04  

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