研究概要 |
本年度はCRTから放射されるVLF,ELF波の測定法のに基礎的検討を行った。 すなわち、直径30cmの両面回路基板の一方の面に直径10cmの電界検出用円盤を設ける。他の残りの基盤ア-ス板とし,VLF帯用としてカットフ周波数2kHz、4次のバタ-ワ-ス形ハイパスフィルタおよびカットフ周波数400kHz2次のバタ-ワ-ス形ロ-パスフィルタを作成した。同様にELF帯用としてカットフ周波数5Hzの4次バタ-ワ-ス形のハイパスフィルタおよびカットフ周波数2kHzの2次のロ-パスフィルタを作成した。さらにそれぞれの帯域にあった時定数を持つ積分器を製作した。 磁界測定は3個の円形コイルを3軸に互いに直交させて配置し、磁界の各成分を電圧して検出する。磁界測定用プローブとして直径110mmの円形コイルを作製し電界測定と同様にフィルタ、積分器を製作した。任意の周波数、強度の電界および磁界を作るため、発振器から正弦波信号をパワーアンプ入力し平行板電極あるいはヘルムホルツコイルに供給し既知の電界および磁界を発生させる。プローブを既知の電界の平行板電極さらに既知の磁界ヘルムホルツコイルに挿入し、積分器、フィルタを接続しその出力電圧を測定し較正を行った。出力電圧はオシロスコープで波形を観測しプロッタにその波形を出力し、さらにデジタルマルチメータで電圧値を測定した。 その結果14'カラーCRTにおいてELF帯では27.3nT〜656.0nT,VLF帯では73.4nT〜1698.0nTの磁界が、また2.55V/mの電界が観測された。
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