研究概要 |
1.陽子線吸収線量プロファイルモニタの製作 富士ゼロックス製リニアセンサFIEC-8M256SPLに螢光体のGdO_2S_2シートまたはCsIを張り付け,これをアクリルの三角ボブロックの間にセンサを挟み込むことにより,吸収線量の測定にも使用できることが分かった。ただし,センサの角度を垂直に近くすると,測定された吸収線量分布はフラットになる。がん治療では垂直分布の測定が必要なので,プラスチックシンチレータとプラスチックファイバーを組み合わせたセンサヘッドを製作中である。 2.新日鐡製のセンサのテスト 上記センサでは300ms程度の時定数のチャージトラッピングがあり,走査方式の2次元データの測定においては誤差が生じる。新日鐡製リニアセンサUA4302はこの特性が優れている。これをリニアステージに取り付けスキャンする方式のハードとソフト(自動感度補正を含む)を製作し,光でテストした結果,均一感度を持つ2次元画像が得られることが分かった。また,光電面がフラットでなく,このままでは,螢光体を張り付けることが難しいので,フライス加工を試みている。 3.2次元測定用信号処理回路 2次元測定用としてWSにVMEのI/Oバスと2port memoryを付けてセンサ出力を画像データとして取り込むシステムを完成した。1データの取り込み時間は25μsである。これを用いて2次元画像測定システムを製作中である。
|