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1994 年度 実績報告書

寒冷地海洋コンクリート構造物の耐久性向上と耐用年数予測評価

研究課題

研究課題/領域番号 06650491
研究機関北見工業大学

研究代表者

鮎田 耕一  北見工業大学, 工学部, 教授 (90003186)

研究分担者 桜井 宏  北見工業大学, 工学部, 助教授 (80187088)
キーワード海洋コンクリート / 耐凍害性 / スケーリング / 耐用年数 / 信頼性解析 / 空気量 / 混合セメント / 凍結融解
研究概要

1.寒冷地海洋コンクリート構造物の最適材料・配合条件の検討
オホーツク海沿岸の干満帯並びに潮風帯に8年間暴露しているコンクリート供試体(10×10×40cm)及び消波ブロックの経年劣化性状を調べ、コンクリートの凍害劣化の進行状況を内陸暴露コンクリート供試体と比較し、凍害劣化抑制のための最適材料・配合条件について検討した。その結果、干満帯にあるコンクリートは内陸のコンクリートに比べてスケーリングが発生しやすいこと、空気量8%のコンクリートは干満帯・潮風帯であってもスケーリングの発生が抑制されること、スケーリングの発生を抑制するためには普通ポルトランドセメントの使用が混合セメント特に高炉セメントB種使用より望ましいこと等を明らかにした。
2.寒冷地海洋コンクリート構造物の耐用年数予測評価
オホーツク海沿岸の潮風帯に18年間暴露している1個1m^3の大型コンクリート供試体21個の経年変化性状を調査し、劣化の進行状況についてまとめ、寒冷地海洋コンクリート構造物の耐用年数予測評価のための基礎資料とした。また、材令95年に及ぶ海水浸漬モルタル供試体の引張強度試験データを用いて信頼性解析を行い、長期強度の変化に及ぼす各種要因の影響を検討中である。
3.海水がコンクリートの劣化促進機構に及ぼす影響に関する検討
海水による細孔構造の粗大化と凍結可能水量の関係、ならびに凍結可能水量の増加に伴う水圧緩和機構としての最適気泡組織について検討中である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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