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1995 年度 実績報告書

寒冷地海洋コンクリート構造物の耐久性向上と耐用年数予測評価

研究課題

研究課題/領域番号 06650491
研究機関北見工業大学

研究代表者

鮎田 耕一  北見工業大学, 工学部, 教授 (90003186)

研究分担者 桜井 宏  北見工業大学, 工学部, 助教授 (80187088)
キーワード海洋コンクリート / 耐凍害性 / スケーリング / 耐用年数 / 信頼性解析 / 空気量 / 混合セメント / 凍結融解
研究概要

1.寒冷地海洋コンクリート構造物の最適材料・配合条件の検討
オホーツク海沿岸の干満帯並びに潮風帯に9年間暴露しているコンクリート供試体(10×10×40cm)及び消波ブロックの経年変化を調べ、コンクリートの凍害劣化の進行状況を内陸暴露コンクリート供試体と比較し、凍害劣化特に表面剥離の抑制のために最適材料・配合条件について検討した。その結果、以下のことを明らかにした。
(1)(1)普通ボルトランドセメント,(2)フライアッシュセメントB種及び(3)普通ポルトランドセメントに分量で15%(質量比)シリカフュームを使用したコンクリートは、剥離抵抗性に優れている。
(2)凍結融解作用を受け始めるときのコンクリート強度が剥離抵抗性を支配することから、水セメント比を小さくするか、早強性のセメントを用いると剥離防止に有利である。
2.寒冷地海洋コンクリート構造物の耐用年数予測評価
8000回に及び気中凍結融解試験の結果を解析し、指数関数を用いた非線形解析モデルにより、適切な耐用年数予測式を検討した。また、寒冷地のコンクリート構造物の調査、暴露実験の結果から得られたデータを信頼性理論を用い信頼性解析を行った。
その結果、寒冷地海洋環境下のコンクリート構造物の耐久性や耐用年数を定量的に制御できる劣化要因を明らかにした。また、非線形指数モデルと信頼性解析から設定された劣化の水準に達するまでの凍結融解回数など、時間的な予測を可能にする手法を明らかにした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 鮎田耕一: "寒冷地海洋暴露コンクリートの剥離抵抗性評価" セメント・コンクリート論文集. 49. 662-667 (1995)

  • [文献書誌] 鮎田耕一: "寒冷地における暴露試験による干満帯コンクリートのスケーリング防止対策の検討" 寒地技術論文・報告集. 11. 64-68 (1995)

  • [文献書誌] 鮎田耕一: "積雪寒冷地の海洋・港湾コンクリート構造物の剥離抵抗性評価" 寒地技術論文・報告集. 11. 74-78 (1995)

  • [文献書誌] 斎藤 爾: "寒冷地海洋暴露コンクリートの劣化防止対策" 土木学会北海道支部 論文報告集. 52(A). 554-557 (1996)

  • [文献書誌] 桜井 宏: "寒冷地海洋環境下のRCの補修材の性能評価に関する実験" 土木学会北海道支部 論文報告集. 52(A). 558-563 (1996)

  • [文献書誌] Hiroshi Sakurai: "Experimental study on the deterioration Prediction of concrete structure by reliabicity theary" 北見工業大学研究報告. 27. 53-64 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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