研究概要 |
平成7年度は,前年度に引続きポストパックドコンクリートの実験を行い次の結果が得られた。 1.平成6年度の実験で使用したプレバックドコンクリート用モルタルと同配合のモルタルと10〜40mmの再生粗骨材を用いて,ポストパックドコンクリートの単位粗骨材量を軽盛の単位容積質量と等しくした場合,粗骨材種別によらず締固め時における突き数を10回に低減でき,このことが圧縮濃度に影響を及ぼさない。 2.1に述べたコンクリートの圧縮強度は,再生粗骨材の原コンクリートの強度レベルが大きい場合程大きく,川砂利使用の場合と同等かそれ以上となるが,引張強度は低下する場合のあること,弾性係数は幾分低下する傾向にあることが明らかとなった。 3.再生粗骨材製造時に発生する微粉をモルタルに添加してポストパックドコンクリートを製造した場合,強度は損なわれない。 4.角柱供試体からコアを採取してポストパックドコンクリートの圧縮強度を材齢28日で比較した結果,再生粗骨材を用いた場合と川砂利を用いた場合においてほば等しくなった。
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