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1994 年度 実績報告書

衝撃荷重を受ける構造物の定着構造に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06650516
研究機関名古屋大学

研究代表者

伊藤 義人  名古屋大学, 工学部, 助教授 (30111826)

研究分担者 HAMMAD AMIN  名古屋大学, 工学部, 助手 (10252256)
宇佐美 勉  名古屋大学, 工学部, 教授 (50021796)
キーワード衝撃荷重 / 定着構造 / メタルライナー / エネルギー吸収 / 衝撃挙動
研究概要

平成6年度の研究により以下のことを明らかにした。
1.3種の定着構造の静的実験結果と衝撃載荷実験結果と比較し、衝撃力の荷重履歴の違いによって吸収エネルギーや変位履歴にはほとんど違い出ないことを検証した。
2.実験結果を比較して、メタルライナーの定着構造のエネルギー吸収能を静的荷重の場合と衝撃荷重の場合の関係を明らかにした。すなわち、 静的なエネルギー吸収能が分かれば、衝撃荷重を受けたときのエネルギー吸収能を推定できるようにした。
3.衝撃解析用有限要素法プログラムDyna3Dを用いて、衝撃実験の供試体と条件をモデル化して解析し、実験結果と比較検討し、衝撃荷重を推定できる妥当な解析モデルを開発した。
4.Hertzの接触理論を衝撃に応用した理論式に実験から得られた係数を乗ずることにより、精度のよい衝撃力を推定できることを、3.の結果と比較しながら明らかにした。
当初に計画した研究目的の内、メタルライナーの吸収エネルギー特性については、静的及び動的について、ほぼ明らかにできた。また、衝撃力の算定に関しては、メタルライナーに重錘がぶつかる場合については、非線形の衝撃解析プログラム用の解析モデルを開発するとともに、Heltzの理論を応用した簡易推定モデルも確立した。しかし、コンクリート面に直接、重錘がぶつかる衝撃解析は、コンクリートの構成則とクラックのモデル化が難しく、今の所成功しておらず、今後の問題点として残されている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 伊藤 義人: "コンクリート面を防護するメタルライナーの衝撃実験と設計法" 平成6年度砂防学会研究発表会概要集. 223-226 (1994)

  • [文献書誌] 増田 進一: "衝撃力の実験的・理論的評価とメタルライナー定着構造の設計法に関する研究" 土木学会第49回年次学術講演会講演概要集. 第1部(B). 1596-1597 (1994)

  • [文献書誌] 川口 雅樹: "メタルライナー取付構造に関する非線形衝撃解析" 土木学会中部支部研究発表会講演概要集. 29-30 (1995)

  • [文献書誌] 伊藤 義人: "コンクリート面を防護する種々のメタルライナーの衝撃実験" 構造工学論文集. 41A. (1995)

  • [文献書誌] 伊藤 義人: "メタルライナーの衝撃力評価と定着構造の設計法に関する研究" 構造工学論文集. 41A. (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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