さんご石灰質砂れき層の強度特性を調べるとともに一次元圧密容器による。K_0値の測定手法について検討を行った。 1.さんご砂れき層の強度特性 (1)砂れき層の粒度特性は最粒100mmである。 (2)せん断試験は供試体寸法直径10mm、高さ20mmの三軸圧縮試験を実施した。 (3)10mmふるい通過試料と2mmふるい通過試料ではダイレイタンシ特性は類似しているが、内部摩擦角は2mmふるい通過試料の方が大きな値を示している。 (4)2mmふるい試料とそれに粒度相似の最大粒径10mm試料では、粒径が異なっても粒度が相似のとき強度(内部摩擦角)は一致する。 2.一次元圧密容器によるK_0値の測定手法 (1)圧密リングの側面一部を薄く加工しストレンゲージを貼り、リング壁面の変形を利用して側方応力を測定した。 (2)肉厚の異なる3種類のリングによる測定結果から、外挿により剛性が著しく大きいときの応力比としてK_0値を決定した。 (3)豊浦標準砂ではK_0は初期間隙比eで異なりK_0=0.65eの関係にあるが、さんご砂では初期間隙比に関係なくK_0=0.49を示した。
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