研究課題/領域番号 |
06650565
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
出口 一郎 大阪大学, 工学部, 助教授 (00029323)
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研究分担者 |
椹木 亨 大阪産業大学, 工学部, 教授 (60028975)
小野 正順 大阪大学, 工学部, 助手 (80214188)
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キーワード | 礫浜 / 透水性斜面 / 遡上高 / 非線形長波理論 / 反射率低減 / 海浜平衡断面 |
研究概要 |
出口・小野は、大型2次元増は水槽を用いて昨年度の実験の2-4倍のスケールとなる膜型礫浜上での波変形と礫浜の断面変形に関する実験(勾配1/5、1/10、入射波高10-20cm、周期1.2-2、5s)及び人工礫浜(大阪府、臨空タウン地先)での波浪変形、海浜変形の実測を行い、昨年度提案した礫浜上の波変形予測モデルの妥当性を検証した。ついで、人工礫浜海岸の海浜変形を経験的固有関数法で解析した。その結果、礫浜の海浜変形は、まず向岸方向の礫の輸送による堆積型の断面変形が生じた後、沿岸方向の輸送による汀線変動が生じたこと、全体の海浜変形の約60%は沿岸漂砂により、残りの20%は岸汀漂砂により生じたこと、等が明らかになった。関西国際空港(株)によって継続して測定されている5年間の礫浜への来襲波浪の観測結果の統計解析から求められる礫浜への入射波浪エネルギーは南→北が卓越し、海浜変形解析から求められる沿岸漂砂量にSavege型漂砂量則を適用した場合の係数は、従来の砂浜海岸での値よりは若干小さな値となることがわかった。また、実験あるいは実測された海浜の平衡断面形状に対したは、Deanによって提案されている2/3乗則が適用可能なことも明らかになった。 椹木・出口は、礫浜の遡上抑制効果を明らかにするために、非線形長波理論と透水槽内の流体運動に対する出口らがすでに定式化している非定常非線形ダルシー則を時間発展的に解く非定常解析法を開発し、透水係数の増加に伴う遡上高さの減少を定量的に評価することに成功した。
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