研究課題/領域番号 |
06650582
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
小柳 武和 茨城大学, 工学部, 教授 (50108205)
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研究分担者 |
志摩 邦雄 茨城大学, 工学部, 助手 (10241746)
山形 耕一 茨城大学, 工学部, 教授 (70002053)
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キーワード | 土木空間 / スポーツ・レジャー / 観光レクリェーション計画 / 景観計画 / 熱気球 / スキー場 / 海岸域の余暇行動 |
研究概要 |
本研究は、海岸域における釣りや散歩、野鳥や海岸植生のつくる海岸景観の鑑賞、田園地域における熱気球、山麓におけるスキーといった土木空間と自然環境の複合する空間を活動の場とするスポーツ・レジャー活動の実態を明きらかにし、自然環境を保全しつつ複合的な利用を可能とする土木空間の計画指針を得ることを目的としている。今年度までに、以下の成果を得ている。 (1)海岸域における利用者の空間認識と周辺環境:茨城県北部の海岸を対象として、磯名の分析、行動観察調査、ヒアリング調査、生物の生息実態調査により、海岸空間や海岸環境に関する認識タイプや認識領域とデザインボキャブラリーを抽出した。 (2)植生に着目した海岸景観の鑑賞形態:海岸域を描いた名所図会の分析から、海岸景観における植生の出現形態と視点位置を抽出し、構図論的な考察により海岸植生の鑑賞形態のタイプ分けを行った。 (3)熱気球のフライトエリヤとその景観体験:国際的な熱気球の大会が開催される佐賀と鈴鹿を対象地域として、写真コンテストに応募された熱気球の写真に写された要素と構図の分析により、熱気球の景観体験タイプを抽出し、視点場のゾーニングに有効な視距離と構図手法に関する知見を得た。 (4)スキー場における景観体験と空間構成:スキー場特有の景観体験を、全国のスキー場の主な景観要素の分析と、スキーヤーへのヒヤリング調査により抽出し、その景観体験とスキー場の空間構成との関係を都市空間論的に考察することにより、景観的に望ましいスキー場の空間構成手法を示した。
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