研究課題/領域番号 |
06650589
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡本 厚 京都大学, 工学部, 助教授 (30026265)
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研究分担者 |
小野 徹 京都大学, 工学部, 助手 (00263103)
服部 進 福山大学, 工学部, 助教授 (50108122)
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キーワード | 人工衛星レーダー画像 / アッフィン変換 / 時間投影原理 / 異種画像位置合わせ / ステレオマッチング |
研究概要 |
1.人工衛星レーダー画像の解析問題では人工衛星の飛行高度に比べて地表面の凹凸が非常に小さいのでレーダー画像の一般標定理論を利用した場合、解が不安定になることが予想される。解の安定化を図るためには地上座標の高精度近似値を得る必要があるが、その近似値取得法としてアツフィン変換が最適である。そこで、時間投影原理により撮影されたレーダー画像を平行投影原理に基づくアツフィン投影画像に変換する方法を構築し、人工衛星レーダー画像(シミュレーション画像)を利用してアツフィン投影幾何学に基づくレーダー画像解析問題の特性を検討した結果、非常に有効な地上座標の近似値取得法であることが明らかになった。 2.人工衛星レーダー画像情報は地形図作成分野ばかりでなく、リモートセンシング分野においても非常に注目されているが、リモートセンシング分野において人工衛星レーダー画像情報を人工衛星CCDラインスキャナー画像情報と重ね合わせて利用する場合、精密位置合わせが必要になる。そこで、撮影方式が異なる2種類の画像を同時に解析する場合の標定理論について考察し、種々の幾何学的特性を明らかにするとともに、実用的な画像解析手法開発への手がかりを得た。 3.レーダー画像を用いた地形図作成問題の自動化を図るため、シミュレーテッドアニーリングによるステレオマッチング手法の研究を行なうとともに、この手法を実際のレーダー画像のステレオマッチングに適用するために重要な時間投影原理に基づく線画像のエピポラ-幾何学に関する考察を行なった。
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