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1995 年度 研究成果報告書概要

紫外線照射・生物処理併用法による高度水処理技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06650607
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 土木環境システム
研究機関大阪大学

研究代表者

藤田 正憲  大阪大学, 工学部, 教授 (70029289)

研究分担者 池 道彦  大阪大学, 工学部, 助手 (40222856)
岩堀 恵祐  大阪大学, 工学部, 助手 (40183199)
古川 憲治  大阪大学, 工学部, 助教授 (60029296)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
キーワード紫外線照射 / ノニルフェニルエトキシレート / Pseudomonas sp. TR01 / 最終代謝(分解)産物 / 完全分解 / 殺菌
研究概要

生物処理によって完全分解することのできない排水水中の難分解性化学物質を、酸化チタンを触媒に用いた紫外線照射による化学処理の併用により経済的に完全分解する高度水処理技術の開発を目的として、基礎的な実験検討を行い、処理システムを提案した。モデル物質には合成界面活性剤の中で最も生分解性が低いものの一つであるノニルフェニルエトキシレート(NPE)を選択し、強力な分解菌であるPseudomonas sp. TR01による初期分解(部分的分解)と、分解代謝産物の紫外線照射による分解の併用によって、完全分解システムを構築できる可能性を評価した。TR01はNPEのオキシエチレン部を効率よく分解し、CTAS活性物質を完全除去したが、最終的に分解されない代謝物を蓄積した。この代謝産物は、オキシエチレン部の重合度が2〜3にまで短くなったNPE (NP2EO,NP3EO)、およびそのカルボキシル化物(NP2EC,NP3EC)であった。この最終代謝産物をベンチスケールの紫外線照射リアクターによって処理し、約10〜20分の処理でほぼ完全除去できることを明らかにした。この際、別な分解産物は検出されなかったことから、紫外線照射によりNPE生分解産物の完全分解が可能であることが示唆された。紫外線分解効率は温度を高めるほど高くなるが、pHの影響はほとんど認められなかった。また、溶解性有機物質や浮遊物質の存在は、分解効率を低下させた。以上より、実用プロセスの構築では、排水の加温、目的物質以外の汚濁物質や浮遊物質の除去など、前処理が必要と考えられた。

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公開日: 1997-03-04  

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