| 研究概要 |
真瀬川水系中ノ又沢および一ノ又沢の2点で5月から12月まで毎月1回計8回採水調査した。粕毛川については道路事情により6,9,10月の3回採水し調査した。各渓流水の水量と主な分析結果を表1に示す。現在までの調査結果によると,水量は5月と12月にやや多かったが,その他の月は変化が少なくほぼ一定であった。また,各成分の分析結果においても渓流による違いは若干見られるものの,季節による変化は非常に少なかった。いずれの場合も無色無臭で,化学的酸素要求量(COD),総リン(TP),硝酸イオン(NO_3)等は非常に少なく,森林の保水機能や浄化作用が十分なされていることが分かった。各渓流水の特徴,水量との関係,各成分間の相関関係等についても多くの知見を得,現在さらに継続調査している。
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