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1994 年度 実績報告書

多孔質材料内局所の吸放湿特性を考慮した建築空間の温湿度予測

研究課題

研究課題/領域番号 06650667
研究機関岐阜工業高等専門学校

研究代表者

大澤 徹夫  岐阜工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (60024270)

研究分担者 土川 忠浩  岐阜工業高等専門学校建築学科, 助教授 (50180005)
キーワード室内湿度予測 / 多孔質建築材料 / 吸放湿 / 局所非平衡 / 局所湿気伝達率 / 吸湿応答シミュレーション
研究概要

従来室内湿度予測に使用されてる熱湿気同時移動方程式の基本的な仮定である材料内局所平衡について理論を再検討し,多孔質材料内における局所非平衡特性を表現する物性値として局所湿気伝達率を理論的に定義した。さらにその物性値を計測するための実験方法を提案し,木材,珪酸カルシウム系などの多孔質材料を対象に,局所非平衡吸放湿特性を検討する実験を行った。実験は,既存の精密湿度発生器のチャンバー内の湿度をステップ変動させ,器内に置かれた試料内の湿度変動とその重量変化を計測し,申請者らが提案している算出理論に従い局所湿気伝達率を算出した。その結果,本研究で採用した多孔質材料では定性的に材料内部局所での湿気伝達の非平衡性が確認できた。
以下に本年度の研究成果の要点を挙げるとつぎのようになる。
・各種多孔質建築材料の内部湿気拡散における局所非平衡性の確認 杉材を中心に多孔質材の薄板試料を用いた吸湿応答実験により湿気拡散の局所非平衡性を確認した。
・局所湿気伝達率の測定方法の確立 実験環境における試料表面-槽内空気間熱湿気伝達率の温度湿度依存性を確定し、局所湿気伝達率の算定法を確立した。
・多孔質材の局所湿気伝達率とその非線形状の検討 試料の局所伝達率を温湿度条件を代えて実験検討し、相対湿度依存性が大きく非線形扱いとなることを明らかにした。
・ステップ変動に対する多孔質材の吸湿応答シミュレーション 局所非平衡考慮の熱湿気同時移動方程式による吸湿応答の数値解析と実験結果のよい一致を確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大澤徹夫・土川忠浩 他: "多孔質建築材料内の局所湿気伝達特性について 第4報" 日本建築学会大会学術講演梗概集. D. 251-252 (1994)

  • [文献書誌] 土川忠浩・大澤徹夫 他: "多孔質建築材料内の局所湿気伝達特性について 第5報" 日本建築学会大会学術講演梗概集. D. 253-254 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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