研究課題/領域番号 |
06650768
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
杉本 諭 東北大学, 工学部, 助教授 (10171175)
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研究分担者 |
中村 元 東北大学, 工学部, 助手 (40250716)
本間 基文 東北大学, 工学部, 教授 (50005261)
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キーワード | 窒素侵入型化合物 / スプリングマグネット / 結晶化熱処理 / 窒化処理 / 出現相 / 保磁力 / メルトスパン |
研究概要 |
1.目的 窒素侵入型化合物であるSm_2Fe_<17>N_x化合物、R(Fe,M)_<12>N_X化合物は高い磁気的性質を示すため次世代の永久磁石材料となる可能性を秘めている。しかし工業的実用化には、(1)単相が得られにくいこと、(2)結晶粒径を単磁区サイズに制御しなければならないこと、(3) Nd-Fe-B系磁石に比べ飽和磁化、残留磁束密度が若干低いこと、などの問題点がある。そこで本研究では化学量論組成からFe-rich側の組成にシフトさせメルトスパン法を用いることにより、磁気的にハード相である化合物相、ソフト相であるFe相を微細に析出させたSpring磁石作製の可能性について検討した。今年度は昨年度の研究を継続し、TEMを用いて組織観察を行い、磁気特性と組織の関係を明らかにすることを目的として行った。 2.実験方法 昨年度比較的高い磁気特性の得られたSm_7Fe_<88>C_5N_xおよびNd_<0.9>Fe_<11>Mo_<0.9>N_x急冷薄帯をメルトスパン法を用いて作製し、各温度で結晶化熱処理、窒化処理を行った。磁気特性はVSM、組織観察はTEMを用いて行った。 3.結果 得られた結果を要約すると以下のようになる。(1) Sm-Fe-N系およびNd-Fe-Mo-N系急冷薄帯とも2相組織を得るのに600℃以上の結晶化熱処理が必要である。(2)両急冷薄帯とも結晶化熱処理温度の増加に伴いα-Fe相が粗大化し、減磁曲線にα-Feの粗大化を示す段を形成し、磁気特性は劣化する。(3) Nd-Fe-Mo-N系急冷薄帯ではV添加によりほじりょくが向上する。
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