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1995 年度 実績報告書

ジルコニアセラミックスの粒界偏折挙動と相変態の関係

研究課題

研究課題/領域番号 06650809
研究機関姫路工業大学

研究代表者

椿野 晴繁  姫路工業大学, 工学部, 教授 (00109894)

キーワード部分安定化ジルコニア / 粒界相 / マルテンサイト変態 / 機械的性質 / シリカ
研究概要

ZrO_2-3mol%Y_2O_3(部分安定化ジルコニア)にアルミナを少量添加した粉末を用い,種々の温度で焼結後,電子顕微鏡観察,熱膨張測定,X線解析などを行い,粒界編折生成挙動と相変結後,電子顕微鏡観察,熱膨張測定,X線回折などを行い,粒界偏析生成挙動と相変態の関係を調べ,以下の結果を得た.
1.アルミナ添加の部分安定化ジルコニアには,正方晶粒界に多量の非晶質相が形成していた.焼結温度が上昇するかまたは焼結時間が長くなると,粒界相の幅は増加する.EDS分析から,その粒界相は,シリカ,アルミナ,ジルコニアからなっていることが判明した.なお,シリカは出発粉末の不純物である.ムライト無添加の部分安定化ジルコニアでは粒界相の形成は,ほとんど認められなかった.
2.従って,アルミナ添加による粒界相の生成には,シリカの役割が大きいことが明らかになった.
3.粒界相を生成したセラミックスの3点曲げ破断強度は上昇した.
4.正方晶から単斜晶への等温変態速度は粒界相の生成で遅くなった.
5.3,4の結果は、粒界相生成によって粒間の結合力の上昇または,変態による膨張量を吸収するためと考えられる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Tsubakino,et al.: "Effect of Sintering Time on the Mechanical Properties in Y-PSZ-Al_2O_3 Ceramics" Proc.2nd Pacific Rim Inter.Conf.on Advanced Materials and Processing. 3. 2717-2723 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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