アルミナの前駆体であるベ-マイトゾルをカプセル化する条件について検討を行った。以下に検討したカプセル化法の具体的方法を示す。 アデカエストール(界面活性剤):純水=1:20(体積比)となるようにそれぞれの適量を1lビーカーに取り、ホットスターラーを用いて35〜40℃加熱撹拌混合した。次に、200mlビーカーにポリスチレン-トルエン溶液を取り、そこにポリスチレンの可塑剤であるリン酸トリクレジルをポリスチレン:リン酸トリクレジル=2:1(重量比)となる量だけ加えた。その溶液を撹拌しているところにベ-マイトゾル(ベマ-イトゾル:ポリスチレン-トルエン溶液=1:20(重量比))を少量づつ加え(W/O)型エマルションを調製した。そして、先のアデカエストールを添加した純水を撹拌しているところにその一次エマルションを加え〔(W/O)/W〕型エマルションを調製した。なお、(W/O)型エマルションを調製するときはホモジナイザーを用いて8000rpmで撹拌した。〔(W/O)/W〕型エマルションを調製するときは、先のアデカエストール添加した純水の上部に撹拌羽根をセットし、撹拌子と撹拌羽根をともに逆回転させた。この状態を温度35〜40℃で、2日間保ちトルエンを除去した。次に、生成した前駆体バルーンを溶液から分離して、それを純水で撹拌洗浄した。これを再び、メタノール中に3日間分散させたのち、取り出し、デシケータ中で自然乾燥して前駆体バルーンを合成した。
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