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1995 年度 研究成果報告書概要

酸素プラズマを利用した微粉炭の瞬間燃焼の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06650824
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 金属生産工学
研究機関北海道大学

研究代表者

柏谷 悦章  北海道大学, 工学部, 助教授 (10169435)

研究分担者 石井 邦宜  北海道大学, 工学部, 教授 (00001214)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
キーワード微粉炭吹き込み / 酸素プラズマ / 電極消耗
研究概要

近年、各鉄鋼会社では、コ-クス炉の延命策や安価な石炭の利用などの観点から、羽口からの微粉炭吹き込みを行い、吹き込み量も年々増加している。
本研究では、微粉炭を最大限に燃やす方法として酸素プラズマに着目し、これを利用した場合の問題点とその高炉への影響について検討した。
酸素プラズマを用いる場合、もっとも問題となるのが電極の消耗である。このため、プラズマト-チの電極消耗機構について検討し、微粉炭瞬間燃焼に最適なト-チ構造について検討した。
電極の消耗機構については、タングステン電極中に、トリア、イットリア、ランタンなどの高融点酸化物を分散させたものが一般的に用いられている。それらの電極寿命を比較した結果、イットリアを分散させたものが最も寿命が長い。電極消耗の機構については、アルゴン中に微量に存在する不純物酸素でも、タングステン電極の消耗に関係していることがわかった。酸素濃度が数パーセントから数十パーセントまで増加した場合の影響について現在調査中である。
微粉炭を高炉羽口から吹き込んだ場合、最も大きな影響を受けるのは高炉炉下部である。炉下部の通気性を悪化させる最も大きな原因として、コ-クスの紛化が考えられている。本研究では、高炉一次元の数学モデルを用いて、炉下部コ-クスのガス化反応率分布の評価を行った。微粉炭を吹き込むことによって水素濃度は、7%前後に増加する。このため水蒸気によるガス化反応が非常に多くなり、炉下部における反応率分布が大きく変わることを明らかにした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 何国偉: "金属溶解用アルゴンアークプラズマのAr原子の遷移確率" 鉄と鋼. 82. 279-284 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 柏谷悦章: "中低温乾留コ-クスと焼結鉱混合層の還元挙動" 鉄と鋼. 82. 653-658 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 何国偉: "金属溶解におけるアルゴンアークプラズマの温度分布" 鉄と鋼. 82. 959-964 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] H.Gao: "Transition provability of Ar atom in the Ar-Arc plasma for metal melting." Tetsu-to-Hagane. 82. 279-284 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Y.Kashiwaya: "Reduction behavior of mixed bed of sinter and coke carbonized at low and medium temperature" Tetsu-to-Hagane. 82. 653-658 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] H.Gao: "Temperature distribution of Ar arc plasma during the metal melting." Tetsu-to-Hagane. 82. 959-964 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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