研究課題/領域番号 |
06650847
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鈴木 睦 東北大学, 工学部, 教授 (30005300)
|
研究分担者 |
伯田 幸也 東北大学, 工学部, 助手 (30250707)
野中 利之 東北大学, 工学部, 助手 (50237856)
山下 善之 東北大学, 工学部, 助教授 (60200698)
|
キーワード | 宇宙環境利用 / 微小重力 / 低重力 / 高重力 / 気泡 / 沸騰 / 落下塔 |
研究概要 |
1.低重力場での沸騰実験および気泡実験 沸騰および気泡実験を行なうための計測・制御装置を購入し、実験装置を製作した。この実験装置を研究室所有の速度制御型落下塔に搭載し、低重力場における沸騰および気泡挙動に及ぼす重力の効果について検討した。気泡実験では、単一ノズルから生じる気泡の球相当直径を周囲液体、ノズル径等を変えて測定した。その結果、地上の重力加速度の代わりに実験時の重力加速度を代入することで、地上重力下にて提案された既往の実験式が定性的に使用可能であることがわかった。また、沸騰実験として水のプール沸騰を行ない、平板伝熱面から発生する蒸気泡を観察したところ、重力加速度の増加に応じて離脱気泡径が減少することが確認された。 2.回転式高重力場発生装置の作製 回転運動による遠心力を利用した高重力場発生装置を作製した。装置は全長1.8mのアームを持ち、アームの片方の端に試料室(実験装置の最大搭載可能重量7kg)、反対の端にカウンターウェイトが取り付けられている。主軸の回転数を一定値に制御することで、任意の高重力場を発生させるようにした。予備実験として、主軸の回転数と発生した重力場の関係を求めたところ、地上重力の10倍までの重力加速度が設計通りに実現されていることがわかった。また、重力加速度の振動特性を測定し、振動が主にモータおよび電源周波数に起因することを確かめた。平成7年度(2年度)では、申請のノートパソコンを用いて、高重力場の沸騰および気泡実験を行なう予定である。
|