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1995 年度 実績報告書

凍結乾燥法による細孔の方向性を制御した多孔質セラミックスの製造

研究課題

研究課題/領域番号 06650851
研究機関山形大学

研究代表者

横田 俊幸  山形大学, 工学部, 教授 (90007005)

キーワード多孔質セラミックス / 凍結乾燥法 / 細孔径分布 / 細孔配向性 / 空隙率 / 非対称多孔質セラミックス
研究概要

1)多孔質構造体の機械的強度について
はじめに実験方法について述べる.硫酸マグネシウム水溶液を出発原料に用い,これを凍結セルに取り,一方向凝固させ凍結体を製造した.これを減圧乾燥装置に移し,氷を昇華させ,多孔質の乾燥体を作った.この乾燥体を電気炉にて仮焼し,酸化マグネシウムとした.次に,これを加熱処理して多孔質の焼結体とし,そのキャラクタリゼーションを行った.
上記の操作によって得られた多孔質体には,乾燥時あるいは仮焼時において生成したと思われる,クラックが認められた.そこで,このクラック生成を防止するための操作条件について検討した.その結果,クラックがない乾燥体を仮焼するさい,昇温条件を適切に設定しないとクラックが生成することが確認された.特に,乾燥体に吸着している水分の脱水過程において昇温速度が速いとクラックが生成し易いことがわかった.硫酸塩が熱分解して酸化物となる過程では,クラック生成に対する昇温速度の影響はほとんど見られなかった.これは,乾燥体が多孔質なので生成するSO_xの放出が容易なためと思われる.
2)非対称型多孔質セラミックス構造体の製造
上記の操作によって得られる配向性を有する多孔質セラミックスの細孔構造を非対称型にすることを試みた.凍結操作時の温度制御を工夫する方法,溶液濃度を変える方法,凍結体を一部溶融する方法,スラリー溶液を原料に用いる方法などについて検討した.その結果,非対称のセラミックス構造体が得られることが分った。詳細なキャラクタリゼーションの結果については,後に報告する.

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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